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【写真あり】美術館学芸員のリアルな仕事道具を紹介|外出時・展覧会準備

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【写真あり】美術館学芸員のリアルな持ち物を紹介|外出時・展覧会準備

この記事では、美術館学芸員のこだわり仕事道具・持ち物を紹介しています。

作品調査へ行く際や展示の準備などで持ち歩いているアイテムです。

学芸員という仕事を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです!

筆者について

こんにちは!現役学芸員のりん(@rinhwan_blog)です

  • 正規雇用の美術館学芸員
  • 公立美術館・私立美術館双方を経験
  • 西洋美術で修士号を取得

本サイトでは、学芸員を目指していた頃の自分が知りたかったこと等を紹介しています

学芸員の持ち物【作品調査外出編】

外部に作品調査をしにいくときに持ち歩いているものがこちらです

美術館学芸員の持ち物

作家のご遺族から「家にたくさん作品が残っているので見に来て欲しい」という依頼を受け、ご自宅に伺うことが多いです。

画廊や作家自身のアトリエに足を運ぶこともありますよ。

場合によりますが、服装はいわゆるオフィスカジュアルが多いです!

外出用トート(場合によってサブバッグ)

薄いトートバッグが便利

↑のような薄くて軽くかさばらないものが◎

私はルーヴル美術館で買ったものを使ってます♪

外出先でかなり長い時間滞在する際や、一度荷物をおいて行動するような時にはサブバッグを持っていくこともあります。

↓最小限のものを入れられる斜めがけサブバッグ。

作品調査に便利な小さめバッグ
外出用トートとサブバッグ

クリップボード・マスク

埃をかぶっている作品も多いですし、自分自身の飛沫が作品に付着してしまわないよう、マスクは常に持ち歩いています。

また、聞き取りや調査の記録に必須なのがクリップボード!

美術作品調査に必須なクリップボード

記載した内容は基本的に守秘義務のあるものですから、メモがすぐ目につかない①見開きタイプのものが好ましいと思います。

またポケット付きだと先方からいただいたものをすぐしまえますし、逆にお相手に渡したいものも保管しておくことができて便利です。

③鉛筆を収納できるホルダーがあると無くしたりする心配も少なくて◎

筆記用具

鉛筆・消しゴム・油彩マジック・マスキングテープなどの筆記用具です。

必須の筆記用具

学芸員が使う鉛筆キャップ、特にこんなタイプが良いですよ。

  • 柔らかくてカチャカチャ音を立てない
  • 丸くないのでコロコロ転がっていかない ←超重要
転がらないので、落ちて作品を傷つけたりしない
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☝️こういうのなんですが、転がって作品に当たって傷つけちゃう心配もないし、気に入ってます。私は美術館行く時とかもこれ持って行ってますね。レザーだから落とした時音があまり響かないし便利です。

基本的には鉛筆しか使いませんが、素材によって油性マジックが必要になることもあるので一応持っていきます。

印をつけるときなど、マスキングテープ・油性マジックが役に立ちます。

ハンドライト・メジャー

ハンドライトといえば、学芸員の必需品!

作品の点検や調査を行う際に細部を観察するためのものです。

美術館学芸員のマストアイテム・ハンドライト
握り心地は大切

握りやすさ、持ち手の長さやボタンの位置、発光モードの種類も違うので、各々しっくりくる愛用ハンドライトを持っています。

先輩学芸員はとても凝っていたな... 笑

メジャーとハンドライト

作品の採寸は絶対なので、メジャーも必須です

固いタイプと柔らかいタイプのメジャーがありますが、体感的に柔らかいものが必要になることが多いのでこのタイプを持ち歩いています。一緒にいく学芸員と分担してますね。

軍手・白手袋

美術作品調査に必須な軍手と白手袋

作品を扱う際には素手の方が安全な場合の方が多いですが、材質によっては白手袋が必要なので持ち歩きます。

汚れても良い手袋として軍手も持っていきますが、基本的にはゴムの滑り止めがついていないものを使っています。

電気など熱いものを扱うことも多く、熱で高温になったりくっついてしまうからです。

名刺入れ・腕時計

仕事に必須の腕時計と名刺入れ

外出するのに名刺は当然必須ですね。

腕には何もつけてはいけないので、腕時計はズボンのベルトホルダーにかけています。時間管理に必要。

アクセサリー入れ

作品調査や展覧会準備でアクセサリーはタブーです。

これは、たまに結婚指輪をつけたまま出社してしまうことがあるので、その時用です。

アクセサリー入れ

仕事の時は基本的に装飾品をつけていないので必要になることはほぼないですが、念の為いつもバッグに入れています。

高価な指輪をポケットに入れるわけにもいかないので、これがあると安心!

デジカメ

館のものがあれば借りる場合も多いですが、自分のデジカメを持ち歩いている学芸員もいますね。

講演会やイベントなどが重なってデジカメが足りなくなることもあるので、自分のものを持っていると安心!

私は保存環境と教育普及の主担当を兼任してるので、トラップ(虫の侵入チェック)や温湿度計を撮ったり、ワークショップの記録を撮ったりと大活躍。

気づくといつも机の上に出ているぞ!

ハンドサニタイザー

作品を触る前は手を洗いますが、それ以外の時で活躍の場も多いです。

個人宅で色々なものを見せてもらい、私物に触ることも多いので消毒ジェルは必須。

展覧会の招待券やチラシなど

開催している展覧会の招待券や、伺う先の作家関連の広報物でお渡しできるものを持っていきます。

やり取りの中で興味関心や好みを伺えれば、お土産をお持ちすることもあります。

学芸員の持ち物【展覧会準備編】

展覧会の準備に必要なものについても触れておきます。

とはいえ館の備品を使うことが多いので、「持ち物」というより「使うもの」といった感じですかね。

その時々で特別に使う道具は色々あるのですが、特に使用頻度が高いもの、基本的に常に持ち歩いている系のものを集めました。

展覧会準備の必需アイテム

  • 学芸員バッグ(両手が空く・小さい・ポケット多)
  • ハンドライト
  • カメラ
  • ボード
  • ペンチ
  • 鉛筆
  • メジャー
  • 水平器
  • 白手袋、ゴムなし軍手
  • 養生テープ、油性ペン

外出時の持ち物と被る部分も多いです。

水平器やペンチ、養生テープなど現場仕事に必要なものが増えています。

逆に、いつも首に下げている名札などは絶対に外しておきます。

(作品に当たってしまう可能性があるため)

美術館学芸員のリアルな仕事道具

いかがでしたか?

美術館に勤める学芸員が普段使いしている道具をまとめてみました。

思いついたものを書き連ねてみましたが、また思い出したら追記していきたいと思います。

まずはここから

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