こんにちは!現役学芸員のりん(@rinhwan_blog)です
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本記事では、「アート・美術」を題材にした映画・ドラマを紹介しています。
映像を通して画家の生涯や制作背景を知ると、知っている絵画もまた一味違って見えるもの。開催中・開催予定の展覧会や関連情報なども掲載しているので、ご自身の勉強に役立ててみてくださいね。
以下のカテゴリに分けて紹介しています。
各映画詳細ページにも飛べますので、参考にどうぞ!
※紹介している作品は、2024年8月時点の情報です。時期によっては配信終了している場合もありますので、詳細は 各種配信サービスの公式ホームページにてご確認ください。
★は、個人的に特におすすめな映画です。
画家の人生を描いた伝記映画
画家が生きた当時の時代背景や交友関係を知ると、彼らをとても身近に感じます。
画家の人生を魅力的に伝える伝記映画は、美術作品を鑑賞する上でも重要な土台になってくれますよ。
★セザンヌと過ごした時間
2016年|1時間57分|フランス
ダニエル・トンプソン監督
近代絵画の父ポール・セザンヌと小説家エミール・ゾラの長きにわたる交友関係を描いた美術映画。
生前に作品が理解されることのなかったセザンヌに対して、小説家として成功していくゾラ。2人の溝が広がっていった経緯とその後について描かれています。
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ルノワール 陽だまりの裸婦
2013年|1時間51分|フランス
ジル・ブルドス監督
ルノワールが晩年を過ごした南仏コートダジュールでの生活を描いた美術映画。伝記の要素はやや少なめ。
ルノワールは多作の画家ですが、晩年はリウマチのせいで絵筆を握ることさえ困難でした。
そんな失意の中、彼の制作意欲を掻き立てる若く美しい娘アンドレ(愛称:デデ)が現れるところから物語がスタートします。
老年のルノワールだけではなく、のちにフランスを代表する映画監督となった次男ジャン・ルノワールとデデが互いに惹かれていく描写にも注目です。
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画家ボナール ピエールとマルト
2024年|2時間3分|フランス
マルタン・プロヴォ監督
最愛の妻を描き続けた「幸福の画家」として知られるナビ派の中心人物、ピエール・ボナール。親密な主題や暖かく豊かな色彩は、今も観る者を魅了し続けています。
一方でマルトとの強く閉鎖的な関係ゆえに、画家は社会とのつながりを断ち切る結果となったと考えられてきました。
本作品では、半ば隠遁生活の中で育まれた夫婦の謎めいた関係に焦点を当てられています。
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2024年9月〜日本上映中!
画家モリゾ、マネの描いた美女〜名画に隠された秘密
2012年|1時間40分|フランス
カロリーヌ・シャンプティエ監督
ベルト・モリゾは印象派の女性画家。
彼女が描く母娘の穏やかな情景は、日本でも人気!エドゥアール・マネに出会い、彼に絵を学びながらモデルを務めるようになりました。
女性は家庭に入るのが当然だった時代に画家を目指した、モリゾの苦悩と成長が描かれています。
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炎の人ゴッホ
1956年|2時間2分|アメリカ
ヴィンセント・ミネリ監督
ポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホの生涯を描いた美術映画です。
一度は聖職者を目指すも挫折し、弟テオの援助を受けながら絵画の制作に明け暮れるゴッホ。
のちにゴーギャンと意気投合し南仏で共同生活を送りますが、芸術家同士は次第にぶつかり合うように...。
その後ゴッホは精神病院への入院し、悲劇的な最期を迎えてしまいます。
人付き合いが苦手なゴッホの孤独感と苦悩、そんなゴッホを思いやる弟テオの様子が切なく胸に響く作品です。
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★ゴッホ ~最期の手紙~
2017年|1時間34分|ポーランド・イギリス
ドロタ・コビエラ監督、ヒュー・ウェルチマン監督
ゴッホの死の謎を、全編油絵風のアニメーションで解き明かしていく異色のサスペンスドラマ。約6万5000枚もの油絵をアニメーション化した迫力満点の美術映画です。
物語は、ゴッホが弟テオに宛てた「最期の手紙」を中心に展開されていきます。
ゴッホは何故37歳という若さで亡くならなければならなかったのか。「自殺」という定説以外の可能性も含めて追求されていきます。
謎多き画家の死を動く油絵でドラマチックに描いた圧巻の大作!
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★永遠の門 ゴッホの見た未来
2019年|1時間51分|イギリス・フランス・アメリカ
ジュリアン・シュナーベル監督
ゴッホのアルル時代を描いた美術映画。
ゴーギャンの言葉を信じ、南仏アルルでの共同生活をスタートしたゴッホ。
自分の作品が理解されなくても、決して情熱を捨てず絵に向き合い続ける不器用な姿には胸が詰まります。
ゴッホ自身が目にした、黄金色に輝く小麦畑と青空の風景美にも注目です。
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ゴーギャン タヒチ、楽園への旅
2018年|1時間42分|フランス
エドワール・ドゥリュック監督
19世紀ポスト印象派の画家ポール・ゴーギャンの生誕170周年を記念して制作された美術映画です。
作品が売れずに経済的困窮に陥り、妻子を捨てて南太平洋のタヒチへと渡ったゴーギャン。
楽園を思い描き、タヒチでの生活をスタートしたゴーギャンですが、理想と現実の差に苦しむことに。
苦悩の中で見出したタヒチの色彩と現地の女性たちへの愛が描かれています。
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赤い風車
1953年|1時間59分|イギリス
ジョン・ヒューストン監督
19世紀末の「夜のパリ」を描いた画家ロートレックの生涯を追った美術映画です。
公爵家に生まれながら、幼少期の骨折によって下半身の成長が止まってしまったロートレック。
好奇の目を向けられた画家は、ナイトクラブやキャバレー、売春宿など夜の世界に自らの居場所を見出しました。
娼婦のマリーと出会い恋に落ちるも、酒場に入り浸り徐々に破滅の道を辿っていく様子が描かれています。
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エゴン・シーレ 死と乙女
2016年|1時間50分|オーストリア・ルクセンブルク
ディーター・ベルナー監督
生と死・性を強調した作風で脚光を浴び、28歳という若さで亡くなったエゴン・シーレ。
過激で挑戦的な作品は度々議論の的になり、ヌードモデルを巡っては少女誘拐やわいせつ罪で告訴されました。
第一次世界大戦や病の流行で、常に死と隣り合わせだった20世紀初頭。シーレ自身も、当時流行していたスペイン風邪によって命を奪われます。
本作ではその波乱に満ちた半生が、代表作の一つ《死と乙女》誕生の裏側とともに描かれています。
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クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代
2006年|1時間35分|イタリア
ミシェル・マリー監督
19世紀ウィーンを代表する画家クリムトとその弟子シーレの没後100年にあわせて制作された美術映画。
2人の天才の功績と、煌びやかな官能に満ちたウィーン黄金期の美が描かれています。
実際にウィーンを代表する美術館を訪れ名画を紐解きながら、同時代の芸術を解説しています。
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ロダン カミーユと永遠のアトリエ
2017年|1時間59分|フランス
ジャック・ドワイヨン監督
《地獄の門》の一部《考える人》で知られる彫刻家オーギュスト・ロダンの没後100年記念映画。
ロダンは内縁の妻(ローズ)がいながら、才能に溢れた美しい弟子カミーユとの関係を深めていくことに。しかし、芸術家としての成功を望んだカミーユは、ロダンの成功と報われない関係に苛立ち、ロダンと距離を取るようになっていきます。
ロダン側の描き方でもあるので、後述の『カミーユ・クローデル』(1988)も一緒に見ることをお勧めします。
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★カミーユ・クローデル
1988年|2時間55分|フランス
ブルーノ・ニュイッテン監督
19世紀を代表する近代彫刻の父ロダンの弟子であり、想い人でもあった女性彫刻家カミーユ・クローデルの半生を描いた美術映画。
才能と美貌に恵まれながらも(あるいは恵まれたからか)、自分に対する世間の冷たい視線、ロダンとの報われない関係に心を病んでいくカミーユ。一人の女の狂気と孤独が生々しく描かれています。
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モンパルナスの灯
1958年|1時間48分|フランス
ジャック・ベッケル監督
モンパルナスで活動したエコール・ド・パリの画家モディリアーニの荒んだ生活を描いた美術映画。
病と貧困に苦しみ、麻薬と酒に溺れ、わずか36歳で早逝した画家の苦悩に満ちた人生について描かれています。実際の美術作品も登場し、見応えあり!
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★FOUJITA
2015年|2時間6分|日本・フランス
小栗康平 監督
エコール・ド・パリの画家 藤田嗣治の半生を描いた美術映画。
藤田といえば「乳白色の肌」で人気を博した瀟酒な作品のイメージが強いですが、時代の変化とともに生活の場所や作風を大きく変えた画家でした。
前半では1920年パリのアートシーンで華やかに活躍する全盛期が、後半では戦時の日本に戻り戦争画を描く生活が描かれています。
ドラマチックなストーリー展開やセリフはあえて削られ、静かで重厚感のある空気が漂います。
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フリーダ
2002年|2時間3分|アメリカ
ジュリー・テイモア監督
メキシコの女性画家フリーダ・カーロの生涯を描いた美術映画です。
18歳の時に交通事故に巻き込まれて大怪我を負って以降、重度の後遺症に苦しみ続けるフリーダ。
皮肉にも、寝たきりになったことで絵を描くことに目覚め、画家としての人生を歩み始めます。
その後、メキシコ壁画運動を牽引した画家ディエゴリベラと恋に落ち結婚しますが、その結婚生活は彼女を深く傷つけるものでした。
心と体に傷を負いながらも制作を続けた波乱万丈な人生を振り返ります。
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ポロック 2人だけのアトリエ
2000年|2時間2分|アメリカ
エド・ハリス監督
抽象表現主義を代表する20世紀アメリカの画家、ジャクソン・ポロックの半生を描いた美術映画です。
ポロックの伝記"Jackson Pollock: An American Saga"(ピューリッツァー賞 伝記部門受賞)を映像化しています。
絵を描くという行為、その過程を強調したアクション・ペインティングで一世を風靡しましたが、アルコール依存症やプレッシャーによってスランプに苦しんでいきます。本作では、そんなポロックに寄り添い支え続けたリー・クラズナーとの関係が描かれています。
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ジャコメッティ 最後の肖像
2017年|1時間30分|イギリス
スタンリー・トゥッチ監督
アルベルト・ジャコメッティといえば長く引き伸ばされたような彫刻作品で有名ですが、実は絵画作品も多く残しています。
本作は、彼が手がけた最後の肖像画制作を題材にした伝記映画です。
ジャコメッティは友人のアメリカ人作家ジェイムズ・ロードをモデルに制作をスタートするも、スランプやら突然の訪問者やらで一向に完成の気配が見えず...。
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華麗なる激情
1965年|2時間19分|アメリカ
キャロル・リード監督
ルネサンス期の彫刻家ミケランジェロの苦悩を描いた美術映画。
代表作として名高いシスティーナ礼拝堂天井画ですが、ミケランジェロ自身の「自分は画家ではなく彫刻家である」という信念と相反する依頼でもありました。
本作では、宗教と戦争、芸術の狭間で葛藤する芸術家の姿が天井画の制作を通して描かれています。
序盤にミケランジェロの生い立ちや作品についてのちょっとしたドキュメンタリーがついているのも親切!
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HOKUSAI
2020年|2時間9分|日本
橋本一 監督
葛飾北斎の謎めいた生涯を描いた美術映画。
確かな才能を持ちながらも売れない青年時代の北斎を柳楽優弥が、最後まで情熱を絶やすことなく進み続けた老年期を田中泯が演じています。
人気浮世絵版元の蔦屋重三郎に見出されるも、歌麿や写楽の台頭によって自分を見失う北斎。
売れない苦悩と才能の開花、止まることを知らない創作意欲など北斎の精神世界を垣間見ることができます。
最後まで衰えることのなかった北斎を、鬼気迫る演技で魅せる田中泯。「天才」で片付けられない、血の滲む努力と執念に注目です。
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美術・アート関連のドキュメンタリー映画
名画に隠された秘密や、謎に包まれた製作過程などを丁寧に読み解くドキュメンタリー映画。
アーティストやコレクター、学芸員や専門家たちが様々な視点から美術への向き合い方を教えてくれます。
★レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮
2016年|1時間22分|イタリア
ルカ・ルチーニ監督、ニコ・マラスピーナ監督
「謎大き天才」と称されるレオナルド・ダ・ヴィンチの謎に迫るドキュメンタリー映画。
カメラは、生まれ故郷のトスカーナ・ヴィンチ村、才能を開花させたフィレンツェ、そして円熟期を過ごしたミラノへ。
それぞれの縁の地を周りながら、その知られざる人物像と制作過程を解き明かします。
「なんでもこなす万能の天才」のイメージが強いダヴィンチ。
ドキュメンタリーを通して彼の軌跡を辿ると、彼もまた「人の子」であり、生涯学び続ける「努力の人」であったことを感じさせられます。
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★フェルメールの謎〜ティムの名画再現プロジェクト〜
2014年|1時間19分|アメリカ
テラー監督
テキサス州在住の発明家、ティム・ジェニソンが絵画史上最大の謎のひとつに迫るドキュメンタリー映画。
写真が発明される150年も前に、フェルメールが何故あれほど写実的な絵画を描くことができたのか?
フェルメールの絵画空間を再現するために家具調度品を揃え、17世紀当時のレンズを作り、自らオランダ語を学んだジェニソンによる執念の実証です。
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★大英博物館プレゼンツ 北斎
2017年|1時間27分|イギリス
パトリシア・ウィートレイ監督
2017年5月~8月にかけて大英博物館で開催された展覧会“Hokusai: Beyond the Great Wave”にフィーチャーした長編ドキュメンタリー映画です。
展覧会自体は、最期まで止まることを知らなかった北斎の世界に迫るもの。北斎の生涯でも還暦以降の30年に焦点を当てています。
映像では展覧会の舞台裏が映され、最新技術で撮影された希少な展示物を楽しむことができます。
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まだありません(2024年8月 現在)
ゴッホ 真実の手紙
2010年|1時間|イギリス
イギリスBBCが、ゴッホが残した多くの手紙をもとに制作したドキュメンタリー映画。
不安で、孤独で、繊細なゴッホ役を、ベネディクト・カンバーバッチが演じています。
一人称視点の再現VTR形式で、コンパクトなゴッホ入門編として最適。すでにゴッホについてある程度知っている方には目新しい情報はないかもしれません。
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★ミステリアス・ピカソ 天才の秘密
1956年|1時間18分|フランス
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督
20世紀最大の画家のひとり、パブロ・ピカソの創造の秘密に迫ったドキュメンタリー映画。
1956年に制作されたものですが、2021年に高精細HDリマスターによって鮮明に蘇りました。
軽やかで大胆なタッチ、そしてチャーミングなピカソ本人に心奪われるはず。
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★エッシャー 視覚の魔術師
2019年|1時間20分|オランダ
ロビン・ルッツ監督
トリックアートで知られるオランダの版画家・画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生涯に迫ったドキュメンタリー映画。
エッシャーの作品が、CGアニメーションによって立体的に描き出されています。
チャーミングなエッシャー本人が語り手となって美術作品と生涯を振り返る演出に、惹き込まれること間違いナシ!
日記や書簡、家族へのインタビューなどを手掛かりに彼の足跡を辿ることで、エッシャーが見てきた世界を追体験することができます。
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キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ
2020年|53分|イギリス
ベン・アンソニー監督
1980年代のニューヨーク・アートシーンに旋風を巻き起こしたキースヘリング。
ユニクロなどアパレル業界とのコラボも多いので、知っている人も多いはず。
何気なく着ているそのデザインにも、街に溢れるグラフィティにも、実は重要な意味があるかも。
本作は、同性愛、ドラッグ、エイズ...31歳の若さでこの世を去ったキースが、死を目前に自らの人生を語るドキュメンタリー映画です。
イケてて活力に溢れる「アメリカの若者」代表としてのヘリングを知ることができます。
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バスキア、10代最後のとき
2018年|1時間19分|アメリカ
サラ・ドライバー監督
ジャン=ミシェル・バスキアの没後30年を記念して制作されたドキュメンタリー映画。
当時の友人や関係者たちのインタビューを通して、若き日のバスキア像を振り返ります。バスキアの作品だけではなく、当時の映像・音楽・詩から70~80年代のニューヨークカルチャーを体験できるますよ。
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年譜や人物相関図も分かりやすく、コンパクトにまとまっていておすすめ。
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
2011年|1時間27分|アメリカ・イギリス
監督:バンクシー
アメリカを拠点に活動する覆面アーティスト・バンクシーが初監督を務めたドキュメンタリー映画。
バンクシーを追いかけ接触に成功した映像作家のティエリーが、気づいたら逆にバンクシー撮影されていた?!てな感じのドキュメンタリーです。
バンクシー「について」の作品ではなく、バンクシーのアドバイスでアーティストデビューしてしまうティエリーにスポットライトが当てられています。
自分を撮ろうとする人間のカメラを奪って逆に撮影してしまう、バンクシーらしさ全開の映画。
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バンクシー・ダズ・ニューヨーク
2016年|1時間19分|アメリカ
クリス・モーカーベル監督
2013年10月1日、バンクシーがニューヨークで突如開催した「展示」を記録するドキュメンタリー映画です。
それからの1ヶ月間、ニューヨーク各地の路上に毎日1点ずつ作品を残し公式サイトに投稿。
作品が描かれた場所を探し当てるために、人々がSNSを駆使しながらニューヨークを駆け回る様子が記録されています。
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美術館を手玉にとった男
2014年|1時間30分|アメリカ
サム・カルマン監督、ジェニファー・グラウスマン監督、
マーク・ベッカー監督
2011年、全米20州、46館にものぼる美術館が贋作の絵画を所有していることが発覚。それら全てが、一人の男マーク・ランディスによって描かれたものでした。
この「事件」の特に奇妙な点は、ランディスが「慈善活動」と称してこれらの贋作を無償で美術館に寄贈していたということろ。
長年にわたり、15世紀のイコンから、ピカソ、マグリット、ディズニーまで、様々なアートを模倣し続け執念を燃やす男マーク・ランディス本人や、事件に関わった人たちを追ったドキュメンタリー映画です。
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美術館・コレクションに焦点を当てた映画
美術館に足を運べない日は、映画でコレクションを楽しみましょう!
世界の有名美術館やそのコレクションに焦点を当てた作品を紹介します。
★エルミタージュ美術館 美を守る宮殿
2014年|1時間23分|イギリス
マージー・キンモンス監督
フランスのルーヴル美術館、米国のメトロポリタン美術館と共に「世界3大美術館」に数えられるロシアのエルミタージュ美術館のバックステージを映し出したドキュメンタリー映画。
ダヴィンチ、ミケランジェロ、レンブラント、ゴッホ、ピカソ、マティスなど300万点を超える膨大な至宝を守り続けてきた秘密に迫ります。
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ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
2014年|3時間|アメリカ・フランス
フレデリック・ワイズマン監督
世界屈指の美の殿堂、ロンドンのナショナル・ギャラリーを舞台にしたドキュメンタリー映画。
専門家による講演やギャラリートーク、高度な修復作業、そして圧倒的な名画の数々まで、ありのままの美術館の姿を伝えています。
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★フィレンツェ、メディチ家の家宝 ウフィツィ美術館
2016年|1時間37分|イタリア
ルカ・ヴィオット監督
フィレンツェの街とヨーロッパ最古の近代美術館の1つでもあるウフィツィ美術館を4K(Ultra HD)3Dカメラで記録したドキュメンタリー映画。
フィレンツェを中心にヨーロッパで絶大な権力を振るったメディチ家歴代のコレクション、ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェリなど、ルネサンス期の巨匠たちの名品を最新技術で撮影しています。
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プラド美術館 驚異のコレクション
2019年|1時間32分|イタリア・スペイン
ヴァレリア・パリシ監督
スペイン美術史をなぞりながら、プラド美術館の主要な所蔵品についても解説していくドキュメンタリー映画。
修復家や学芸員、プラドに馴染みのある舞踏家などが作品への想いを語っています。
ベラスケスやゴヤはもちろんのこと、スペインを代表する名画の背景を知ることができますよ。
イタリアやフランスの巨匠は知っていても、スペインはまだまだ知らないという方におすすめ。
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グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状
2014年|1時間34分|オーストリア
ヨハネス・ホルツハウゼン監督
創立120周年を迎えたウィーン美術史美術館の裏側を捉えたドキュメンタリー映画。
ハプスブルク家の膨大な美術品を守りながら、21世紀の現代で生き残らなければならない美術館。
芸術とビジネスの両立に翻弄されるスタッフたちの仕事のリアルと、その大規模な改修工事の様子に密着しています。
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メットガラ ドレスをまとった美術館
2017年|1時間30分|アメリカ
アンドリュー・ロッシ監督
ニューヨーク・メトロポリタン美術館で年に1回開催される、世界最大のファッションイベント「メットガラ」。
皆さんご存じのVOGUE編集長アナ・ウィンターが主催するファッションショーです。毎年世界中から多くの一流セレブが集まり、煌びやかな衣装を披露します。
METの理事も務めるアナ・ウィンターと名物キュレーター、アンドリュー・ボルトンが手を組み企画を進めていく過程で様々な問題が起き...。
美術館服飾部門の資金調達を目的とした「メットガラ」を巡る、綿密な準備の裏側を映し出したドキュメンタリー映画です。
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美術・アートをテーマにしたフィクション映画
史実に基づくものではありませんが、美術の世界にハマるきっかけになるかも。
美術に関わる様々な仕事を知るきっかけにもなりますよ。
ミケランジェロの暗号
2011年|1時間49分|オーストリア
ウォルフガング・ムルンベルガー監督
ミケランジェロの素描を巡る、ドイツナチスとユダヤ人画商一家の駆け引きを描いた戦争サスペンスコメディ映画。
第二次世界大戦中のドイツは、一族に代々受け継がれてきたミケランジェロの素描をムッソリーニの訪独の土産にしようと狙います。
主人公は、家宝のミケランジェロを守るために奮闘して...。歴史的な考証に即しながら、テンポも良く痛快な終わり方を楽しめるフィクション映画になっています。
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アキレスと亀
2008年|1時間59分|日本
北野武 監督
北野武監督・主演の美術映画。
アート系フィクション映画といえば、絵画の謎解きや天才芸術家の恋路を扱うものが多いですが、『アキレスと亀』は異色。無名の画家と彼の才能を信じる妻が、周りの無理解に苦しみ堕ちていくストーリーです。
芸術家として成功する人はほんの一握り。死後に評価されたゴッホとは異なる厳しさを見せつけられます。
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★ミッドナイト・イン・パリ
2011年|1時間34分|スペイン・アメリカ
ウディ・アレン監督
2012年のアカデミー賞・ゴールデングローヴ賞で最優秀脚本賞を受賞した美術映画。
真夜中0時を鐘の音が鳴ると、車は1920年代へタイムスリップ!
ダリやヘミングウェイ、ガードルードスタインなどの芸術家・知識人たちが生きた1920年代パリの雰囲気を堪能できます。
パリの詩的な美しさを楽しめること間違いなし!アート好きなら必見です。
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像
2018年|1時間35分|フィンランド
クラウス・ハロ監督
フィンランドの首都ヘルシンキで小さな店を営む老美術商オラヴィ。
ある日、オークションハウスの下見会で作者不明の肖像画を見つけます。
オラヴィはこの作品の価値を確信し、孫息子のオットーと共に謎を解き明かしていくというストーリー。物の価値について考えさせられます。
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★最後のフェルメール ナチスを欺いた画家
2019年|1時間48分|アメリカ
ダン・フリードキン監督
フィクション映画に分類しましたが、フェルメールの贋作に関する実話に基づいた映画です。
舞台は第二次大戦終戦後のオランダ。
戦争中に盗まれた美術品を捜査することになったオランダ系ユダヤ人のジョセフ・ピラー大尉は、美術愛好家メーヘレンが貴重なフェルメールの絵画を史上最高額でナチスに売りつけたことを突き止めます。
死刑相当の重罪となる対独協力罪として調査を進めますが、事件の真相は思わぬ方向に進んでいくことに...。
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真珠の耳飾りの少女
2003年|1時間40分|イギリス
ピーター・ウェーバー監督
フェルメールの代表作《真珠の耳飾りの少女》が描かれた背景とそのモデルを巡るフィクション映画。
フェルメール家で働く少女グリートがフェルメールに見出され、芸術に目覚めていく過程が描かれています。
ヒロインのモデル役は、今や誰もが知る大女優スカーレット・ヨハンソンが演じています。フェルメール役は、イギリス人演技派俳優コリン・ファース。
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黄金のアデーレ 名画の帰還
2015年|1時間49分|アメリカ・イギリス
サイモン・カーティス監督
クリムトの名画《黄金のアデーレ》を巡る裁判の実話をベースにした美術映画。
《黄金のアデーレ》はオーストラリアの至宝として高い人気を誇る絵画なので、見覚えがある人も多いはず。
作品は長い間美術館に飾られていたのですが、アメリカで暮らす82歳のマリア・アルトマンが「《黄金のアデーレ》は対戦中にナチスによって略奪されたものであり、正当な持ち主である自分に返すべきだ」とオーストリア政府を訴えました。
政府が簡単に手放すはずもなく、名画を巡る闘争が始まります。
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛
2017年|1時間45分|アメリカ・イギリス
ジャスティン・チャドウィック監督
舞台は17世紀、「チューリップバブル」が加熱する黄金時代のオランダ。
フェルメールが生きた時代、裕福な商人コルネリスに嫁いだソフィアと、夫婦の肖像画を依頼された無名の画家ヤン(フェルメール)の禁断のロマンスが描かれています。ロマンス面に重きを置いた美術映画です。
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おうちで美術・アート系の映画を楽しもう!
いかがでしたか?
本記事では、美術・アート系の映画をご紹介しました。
画家の人生や彼らを取り巻く人々について知れば、もっと美術が好きになるかもしれません。
展覧会に行けない日も、おうちで美術を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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